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等価変換理論について

2009年02月26日
■等価変換理論の概要

 発明や発見の過程に関する科学的解明や、企業における新製品開発の指標となる創造の方法については、従来からもさまざまな試みが行われてきました。しかしながら、体系的な創造理論に基づいた方法論は世界的にみてもそう多くはないと思われます。
 故市川亀久彌博士(元同志社大学教授)は、1955年、電気工学における等価回路をヒントにして、独創的な「等価変換理論」を確立し、その後湯川秀樹博士らを中心とした京都学派によって育まれた理論体系により、創造過程の全貌が明らかになりました。
 この理論のポイントは、思考作業を行うに際しての「等価性の発見」に重要な位置を与えている点にあります。等価性とは、2つの事象を比べてみたときに、それらが互いに異なった事象であっても、ある一定の観点をおいて見れば、同じ事象として認定できるということです。
例えば、木の葉と肺臓を比べてみますと、植物と動物に特有な器官でお互いに無関係のように見えますが、分配という観点から見ると、葉脈と気管支の分布の状態はそれぞれ水分配とガス交換をおこなう上で不可欠の形態であり、「枝分かれ構造」という同じ状態を示していす。また、木から落ちるリンゴと月の運動はともに「万有引力」という同じ物理現象であり、銀河と台風もまた巨大な流体の回転によって生じる「渦」という観点から等価であるといえます。
 創造とはこうした等価関係の応用によって達成されますが、わわわれはそれを「等価変換」と呼んでいます。 一例を挙げますと、一時世界を風靡した高性能水管ボイラーの発明は、人体を巡る血液循環モデル、一般化すると「流体循環」を等価変換して発想されたものです。
 このように相対的に解析の進んでいる事柄、すなわち既知の事柄と、解析の進んでいない事柄、いわば未知の事柄との問に潜んでいる等価性の発見は、創造や開発といった仕事にとって重要な要素です。いい換えれば、すでに知られている情報の適切な利用は、未知の事象の分析、発明や発見の基本方向の決定をするうえで、きわめて有効なヒントになり得るのです。
この思考過程を<等価方程式>という論理式にまとめ、またこれにコンピューターのプログラムの考えを取り入れて、<等価変換フローチャート>として思考の出発点から完成までを一枚の思考流れ図にまとめて技術開発の実用に供しています。

 等価変換理論は、わが国が生み出した壮大な創造論です。この理論は体系的な構造をもっているだけでなく、実用的な技術開発にとってもすぐれた方法論を提供しているのであります。


 

2009年01月08日
■等価変換理論展開の定義
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 Aο-原系(出発系)の中の具体的事象の一つ(クリアすべき課題、または他のモデル)
Bτ-変換系(到達系)に出現した事象(発明、開発の完成)
vi-観点(ものを見るときの角度や立場、考え方の方向性:開発目的に合った観点を1つ選ぶ)
ε-ひとつの観点のもとで、Aοから抽出した抽象的な要素(物事の核心、願望の中心)
c-抽象的要素に具体性を与える限定条件
cε-具体化された開発の核心をなす概念(アイデア)
Σa-原系の特殊な条件群(モデルの中の不要な要素、開発時には廃棄の対象)
Σb-変換系の特殊な条件群(開発時に新たに必要となる要素、導入の対象)

以上は、発明・技術開発向けの説明ですが、もともと汎用性のある方程式で、       時間・空間を超えて歴史上の事象、自然界、社会に存在するすべての事象に適用することができます。

 

 

2009年01月08日
アゲハ蝶の3段階の変態は「完全変態」
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進化の創造的過程としてみた場合の
昆虫の完全変態の3段階

 

 

Aο:幼虫
Σa:幼虫特有の組織
cε:幼虫~蝶を貫く生命維持器官
Σb:成虫に必要な組織
Bτ: アゲハ蝶